一眼レフやミラーレスに使うSDカードの選び方。容量より書き込み速度

カメラ

カメラで必要なSDカードは?

本記事では一眼レフやミラーレスのような本格的なカメラ買ったけどSDカードの選び方が分からないという方や、カメラ購入時にお店の人が選んだSDカードあるけど容量が少ないから買い替えたい… と言った方に向けてSDカードの買い方を書いていきます。まず初めに結論としては

  • 容量よりも書き込み速度を見るべし

カメラで使うSDカードの選び方

SDカードを選ぶ際に見るべきポイントはいくつかありますが、一番重要なのは書き込み速度です。特に一眼レフ/ミラーレスで使う場合は書き込み速度が早いほうが快適に撮影が進みます。

書き込み速度

SDカードの書き込み速度には主に2つの規格があります。一眼レフやミラーレスで使う場合は後述するUHSスピードクラスが大切です。

class

class」というのは最低読み書き速度を表します。東芝のホームページには以下のように書かれています。

最低保証速度2MB/秒の「SDスピードクラス CLASS 2」から最低保証速度10MB/秒の「SDスピードクラス CLASS 10」まで4段階のクラスがあり、ご使用の機器によって必要とされる転送速度が異なります。例えば「SDスピードクラス CLASS 10」は、フルHD動画撮影にも適しています。

引用元:SDメモリカードの違い|東芝:メモリ, SDスピードクラス

もちろんこの値が大きいほど高性能なSDカードとなります。一眼レフやミラーレスで撮影した写真の容量はとても大きいため、class10でないと使い物になりません。もしclass4とかのSDカードを選んでしまうと書き込みが非常に遅くなり、大切なシャッターチャンスを逃してしまします。安いSDカードはclass4などのものが多いですが、一眼レフやミラーレスで使用する場合は必ずclass10のものを選ぶようにしましょう。

上の写真の赤丸で囲ったのが「class10」の目印となります。「10」を「C」で囲っているので「class10」です。カメラで使う場合は絶対にclass10ですよ。

UHSスピードクラス

UHSスピードクラス」はclassより上位の新しい規格で、東芝のホームページには以下のように書かれています。

UHS(Ultra High Speed)はSDHCメモリカード / SDXCメモリカードで利用できるUHSインターフェースのことであり、対応機器で使用すれば高速のパフォーマンスが得られます。UHS-I と UHS-II の2種類があり、理論値ではUHS-I で最大 104MB/秒、UHS-II で最大 312MB/秒のデータ転送が規格化されています。最低限の書き込み速度を保証するUHSスピードクラスには、最低保証速度10MB/秒の「UHSスピードクラス1」と最低保証速度30MB/秒の「UHSスピードクラス3」があります。カードとご使用の機器の両方が、UHSスピードクラスに対応している場合に利用できますが、どちらかが対応していない場合には、SDスピードクラスが適応されます。

引用元:SDメモリカードの違い|東芝:メモリ, UHSスピードクラス

要はclassより高速な読み書きが出来る規格ということです。補足としてUHSスピードクラスに対応しているSDカードならclass10は対応しています。大体の一眼レフ/ミラーレスカメラはUHS-Iを対応していますが、UHS-IIに対応したカメラはあまり見かけないので、UHS-IのSDカードを選びましょう。2019年現在、主に流通しているのは「UHSスピードクラス1」と「UHSスピードクラス3」の2種類です。引用のとおり、前者より後者のほうが高性能です。

「UHSスピードクラス1」と「UHSスピードクラス3」のどちらを選べばよいのかは、場合によります。基本的に「UHSスピードクラス1」であれば一般的な撮影にそこまで支障はありません。しかし連射を多用する場合は話が別で、「UHSスピードクラス3」のほうが多く連射できます。連射を多用するか否かでどちらを選べばよいか考えれば良いと思います。もし分からなかったら上位の「UHSスピードクラス3」を買いましょう。大は小を兼ねますので、より高性能なカードを買ったほうが後悔しないです。

ここで、「class10」の説明と「UHSスピードクラス1」の説明が全く同じではないかと思われる方もいるかもしれません。両者とも最低保障速度は同じですが、UHSのほうが上位の規格なので最高速度はUHSのほうが上です。したがってUHSに対応したSDカードを買ったほうがデータの高速な読み書きが期待できます。

「UHSスピードクラス1」というのが上の写真に写っているSDカードです。緑で囲ったのがその目印で、上緑の丸が「UHS-I」である印、下の緑丸が「スピードクラス1」である印となります。ゆえにこのSDカードは「UHSスピードクラス1」であることが分かります。なお「UHSスピードクラス3」の場合は「3」を「U」で囲ったものになります。

容量

容量は説明するまでもありませんね。大きいほうが沢山記録できます。一眼レフ/ミラーレスで使うなら16GB以上が好ましいと思います。特にRAWで撮る場合は大きいに越したことはありません。もちろん容量が大きいほど高いですが、近年は32/64GB以上のの大容量SDカードが低価格で入手できるようになってきたので迷ったら大容量にしましょう。

メーカーと販売店

メーカーはSanDiscやTranscend、東芝といったよく聞くメーカーの製品ならまず問題ないです。ネットの販売店は注意です。ときどき怪しいネットショップでSanDisc製128GBのSDカードが格安で売られてたりしますが、だいたいSanDiscではなく偽物の粗悪品です。そんなの買うのは止めましょう。家電量販店のような信頼できる店舗で売っているSDカードを買うことをおすすめします。

microSDは推奨されない

microSDにも「class10、UHSスピードクラス1」を満たすカードは多々あって、SDカードより安いことも多いです。それならmicroSDにアダプターを噛ませてカメラで使えばよいのではと考える方もいると思います。しかしアダプターを介することで余計な電子接点が増えて接触不良の可能性が増えます。また端子間を流れる電流は非常に高周波な信号なので、ちゃんとしたアダプターを使わないと電流の減衰などの可能性もあります。このようにmicroSDを使うには色々不安が残るので、普通のSDカードを使いましょう。

まとめ

  • 書き込み速度が早いものを選ぶ。特に「UHSスピードクラス」に注意
  • 16GB以上あればまず問題ないが、迷うなら大容量の製品
  • 信頼できるメーカー商品を信頼できる販売店で買いましょう
  • アダプターを介してmicroSDを使うのはあまり良くない

何よりも書き込み速度を重視しましょう。一眼レフやミラーレスなら最低「UHSスピードクラス1」を選ぶといいです。もし予算が限られていて、大容量だけど低速のSDカードと低容量だけど高速なSDカードなら迷わず後者の高速なほうを選びましょう。速度が一番です!!

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