スマホのカメラはすごい
前回の記事でPixel3のカメラ機能がすごい!ということを少しだけ書いたのですが、ふと一眼レフと比較したらどんなもんかと思い記事にしました。私の予想では所詮スマホなので6D2の勝ちだと予想しています。
使用する機材はGoogleの純正スマートフォンPixel3とCanonのフルサイズ一眼レフ6Dmark2(以下6D2と省略)です。
・Google Pixel3
・Canon 6Dmark2 + EF24-70mmF4L IS
もう大きさが全然違うので比べるも何も無い気がするのですが、行ってみましょう。
なお、この前編記事ではPixel3の通常機能のカメラと一眼レフを比較していきます。ポートレートモードや超解像ズーム、夜景モードは後編記事で比較します。
写真の比較
以下の写真は全て上がスマートフォンのPixel3、下が一眼レフの6D2の写真となっています。6D2は28mm付近,絞り優先オートモード,ピクチャースタイルはディティール優先orスタンダード,JPEG撮影。またPixel3で撮った写真は4:3なのに対し6D2で撮ったものは3:2なので横幅を合わると片方が大きく表示されます。クリックすれば高解像度版が表示されます。
正直大差無いですよね。PIxel3のほうが色味が好きって人もいるかもしれません。よーく見ればディティールは一眼レフのほうがしっかり写っており色も滑らかですが、パッと見ただけだと分からないですね。
これは驚きました! 一眼レフは明らかに失敗写真というのも考慮してもPixel3のほうが全体が白飛び/黒潰れすることなく写っています。もちろん一眼レフでも露出を調整すればもっとマシに写りますが、空と建物の双方を飛ぶことなく写すのはなかなか難しいです。一方でPicel3は建物の表現が少し不自然な気がします。無理やりHDRにしたような違和感が…
この結果はPixel3が常時HDR撮影していることによると思います。Pixel3はHDR撮影がデフォルトなので白飛び/黒潰れが起きることは非常に少ないです。このように適当に撮っても露出で失敗しないのば便利すぎます。
とはいえ一眼レフでもRAW現像したりHDR撮影することできっちり写せます。今回は失敗しましたが…
これは一眼レフの勝利かなと思います。マンホールの質感やその場の雰囲気の描写,色の再現は一眼レフのほうがやっぱり上手です。Pixel3も十分綺麗に写っているのですが、HDRのやり過ぎて雰囲気が消えています。とは言えスマホでこれくらい写れば十分という人は多いのではないでしょうか。
次は夕日に照らされるマンションです
これも一眼レフのほうが綺麗ですね。Pixel3は緑被りしています。ただ2つを並べれば一眼レフ優位なのは分かりますが、Pixel3の写真だけを見せられてもそこまで写りが良くないと思うことはあまり無いのでは無いかと思います。
次は夕日を直接写真に入れるというスマホカメラには意地悪なシチュエーションです。
流石にPixel3のほうはフレアやゴーストが出てしましましたね。けど全体的な雰囲気としては全然ありだと思います。一方、一眼レフのほうはレンズが凄いのでゴーストなどがほぼありません。ただし一眼レフのほうは露出補正直すの忘れてて2/3段アンダーになってます。
こっちでもHDRを使ってるPixel3のほうが全体を白飛び/黒潰れ無く描写できていますね。一方ビルの壁の質感は一眼レフが優位となっています。
ここまでのまとめ
ここまでの比較をまとめると、オートで撮影する場合に限り
- Pixel3のほうがHDR撮影のおかげで白飛び/黒潰れせずに撮影できる。ただしHDRが強すぎて不自然なこともある。
- 一眼レフは質感、色、雰囲気が非常によく再現される。また逆光に強い。
という結果になりました。あくまでオートで撮影する場合に限ります。いやー、Pixel3が思った以上に健闘しました。スマホなのにやりおる。
また写真だけでは比較できませんが、実際に撮り比べながら感じたこととしては
- Pixel3はポケットからスマホを取り出してカメラを起動させる必要があるので、被写体を見つけてから撮影に入るまでにタイムラグが生まれる。一眼レフの場合は首からカメラを下げているので、被写体を見つけたらファインダーを覗いてすぐに撮影できる。
- 一眼レフだと時々露出補正が必要な場面があるが、Pixel3では何もせずとも勝手に最適な露出になることが多い。このようにオートで撮影するだけなら、Pixel3のほうが最適な露出であることが時々あった。
- とは言え一眼レフで最適な露出を得た場合は一眼レフが綺麗。
- 一眼レフのほうが操作性や使用感が洗練されており、写真を撮るという行為が楽にできる。
といったような、スペックだけでは表せない点も感じました。まあ、あくまで通信端末のスマートフォンと写真撮影専用機の一眼レフでは後者が使いやすいのは当然ですが。
これらの事に加えてスマホではなくタブレットやPCの大画面で比較すると一気にPixel3で撮った写真のボロが見えてきます。所詮スマホなので大画面で見るとディティールが潰れているのが分かってしまいます。
前編の結論
「一眼レフのほうが綺麗な写真が撮れるけど、パッと見だとそんなに分からないよ」
丁寧に書くとすればPixel3のカメラから得られるのはGoogle様の素晴らしいIT技術によって、違和感を感じさせることなく加工された写真のような何か。対し一眼レフから得られるのは高い光学技術によって生み出される写真。
よーく見れば一眼レフのほうが綺麗ですが、パッと見だとPixel3の補正がすご過ぎで分からないです。
後編では超解像ズーム、ポートレートモード、夜景モードを比較していきます!
後編はこちら→
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